蓄電池コラム

2019年にFIT適用が終わる住宅は50万件以上

公開日:2018.6.21 / カテゴリ:2019年問題

2009年にスタートした余剰電力買い取り制度

「FIT」とは、2009年にスタートした、余剰電力買い取り制度のことです。

正しくは「固定価格買取制度」と言います。家の屋根に太陽光パネルがある家をよく見かけますね。家庭の太陽光パネルが発電し、自宅で使いきれなかった電気を電力会社に売ることができる仕組みなのです。しかし今、2019年問題と言われる事態になっているのです。

FITは10年間固定価格で電力会社に売電していました。経済産業省はスタート開始から10年を経過する2019年11月に、約50万世帯の契約が終了すると予想しています。終了することにより、買取制度を利用できなくなるわけです。

FITの契約が終了した家庭はどうなるのかと言うと、電気を買い取ってくれる小売業者かアグリゲーターと契約できなければ、無償で電力系統に送電すると言う案が政府から出たのです。

各家庭は電気の買い手が見つかれば良いですが、価格は業者と相対で決めることになります。2019年に向けて、今後小売業者から売電に関する様々なサービスが出てくることが予想されるでしょう。

発電した電力を自家消費する

売電価格は安価であることも予想されるので、電気を売らないと言う選択肢も出てきます。自家消費に切り替える方法も注目されているのです。つまり作った電気はすべて家庭での使用に切り替えるのです。

今まで売電していた分は、蓄電池などに貯めておき、売る代わりに夜間に使う電力として消費できるようにします。この方法は電気代を0に近づけることもできるので、メリットは大きいでしょう。

電気代の高騰が気になるさなか、自分で作って使う方法は賢い方法でもあるのです。そう言った手続きや用意が面倒な家庭は、太陽発電自体をやめる選択もあります。この場合はパネルなどを撤去しなくてはいけません。

このように大きく分けて3つの方法がありますが、それ以前にFITを導入している家庭が終了することを認知していない場合もあるのです。契約している約50万世帯は、売り先と価格を決めたり、それ以外の方法を取るかを自分たちで決めなくてはいけません。

対象になっている家庭の人は、きちんと考え準備して動く必要があります。FITが終了したからと言って、太陽発電が終わってしまうわけではありません。太陽の力を利用するので、地球に優しいエコな発電を進んで取り入れたいと思う人もいるでしょう。

自分の家庭にはどんな方法が向いているか、良く吟味して2019年を迎えてください。

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