蓄電池に電力を貯める経済性と、万一の安心について考える。
公開日:2018.7.4 / カテゴリ:蓄電池
目次
蓄電池とオール電化の有用性について
昨今はオール電化住宅の増加や省エネ意識の向上もあって、家庭用蓄電池システムを導入する住宅も増えています。そこには経済性を求めるニーズが多くありますが、気になりやすいのが電力を貯めることの有効性についてです。
設備を導入するにも高い費用が掛かるため、それだけの価値が本当にあるのかが導入見極めのひとつのポイントになってきます。
蓄電池の費用対効果
費用対効果について考えてみると、蓄電池を上手く活用することで電気代の削減に大きく貢献してくれる可能性が高いです。ケースによりますので一概には言えないものの、通常の電力使用と比較しても3分の1程度の電気代削減ができることが多いです。
また、太陽光発電とのセットで導入するパターンもありますが、その場合ですとさらに電気代は安くなり、通常の電力使用の約半分くらいにまで消費を抑えることができます。
電気代が安くなることを踏まえると経済性は大きいと言えますが、それに加えてさらに魅力的なのが余った電力を売れることです。このサイクルは蓄電池システムならではのメリットであり、一定の収入に繋げられるという特徴があります。また、電力のムダがないことでエコなライフスタイルを築けるという満足も感じられるはずです。
蓄電池の導入時に注意すべき点
導入コストの問題です。いくら経済性があるといっても、そこに至るまでには多額のコストも掛かりますので、それを回収することができるのかが気にされやすいひとつの要素と言えます。
無論、設備に関しても安定して運用できるとも限らないため、予期せぬ故障などで修理費用や買い換えなどの費用も発生する可能性も否定できません。
まだまだ発展途上な面もある蓄電池システムですので、導入する際には十分なシミュレーションを行った上での決断が求められると言えるでしょう。
これらの問題をクリアできれば優秀なシステムであることには違いありません。電力を蓄えられるというのは、万一の安心感に繋がるはずです。
例えば何らかの災害で電気が使用できない状況に陥ってしまった場合でも、蓄えている電力を使って生活することができます。また、電気を作ることができる機能が生きていれば電力を追加で蓄えていくといったことも可能ですので、設備があることで得られる恩恵に期待できます。
安くないコストを踏まえても、もしもの際の安心感が持てることで導入を決断するというケースも少なくありません。