太陽光発電の2019年問題 大手電力会社の新買取プランを要チェック✔
公開日:2019.1.23 / カテゴリ:2019年問題、固定買取制度
太陽光発電の「2019年問題」で、各電力会社の動向が注目されています。
そんな中、中部電力株式会社がこのほど、「固定価格買取制度の買取期間満了後の新たな買取プランの概要と公表時期」について発表しました。
目次
2019年問題のおさらい
中部電力の発表内容の前に、まずは2019年問題のおさらいです。
住宅用太陽光発電設備の余剰電力をはじめ、再生可能エネルギーで発電された電気を、大手電力会社が国が定める価格で買い取る制度が、運用開始から10年となる『2019年11月』から順次、買取満了期間を迎えます。国内での太陽光発電普及を後押しした制度でもあります。
固定価格買取制度(FIT)満了後、各電力会社は同じ価格帯で電気を買い取ってくれるのか、太陽光発電で生み出した電気を売電以外にどのように利用していくのか、設置者が頭を悩ませています。
こういった2019年問題に直面する世帯は、全国で50万件以上にものぼると言われています。
中部電力の新買取プランとは!?
これを踏まえ、中部電力株式会社では、昨年7月23日のプレスリリースで「2019年11月以降、再生可能エネルギーの固定価格での買い取りが順次終了し、電力会社による買取義務はなくなりますが、当初は引き続き、積極的な買取を続けることを基本方針としております」とし、同年8月1日から顧客参加型取引サービス「これからデンキ」を開始すると公表しました。
さらに、中部電力株式会社は同年12月26日、FIT制度の買取期間が満了する顧客を対象とした“新たな買取プラン”における買取価格やサービスの詳細などを『2019年4月』を目処に公表する、と発表しました。
新買取サービスは3種類
現在、公表されている「これからデンキ」の新たな買取サービスは3種類です!
①これまで通り中部電力に電気を売る「スタンダード買取サービス」
中部電力の電気を買っている方を対象とした買取サービスです。
買取金額は、翌月の電気料金の請求額から差し引かれる仕組み。
②企業に電気を売る「売電先を選べるサービス」
環境に貢献しているイオンなど、買取先を選べるサービスです。
売電量に応じて、イオンのWAONポイント等を受け取れます。
③家族・知人に電気をシェアできるサービス「家族などにシェアできるサービス」
スタンダード買取サービスと組み合わせて利用できるもので、発電した電気を家族や知人にシェアできるサービスです。
シェアされた分は、家族などの翌月の電気料金から差し引かれます。
詳細については、下記のサイトに加え、買取期間が満了を迎える顧客に対して期間満了前にハガキ等で個別に知らせるということです。
↓これからデンキの新たな買取プランについて↓
https://korekaradenki.chuden.jp/afterfit.html
大手電力会社は4〜6月に発表へ
今年4月以降、各電力会社から具体的な買取メニューの発表が行われる予定です。
経済産業省資源エネルギー庁の情報サイト「どうする?ソーラー」の主なスケジュールで、大手電力会社の買取メニューの発表時期が紹介されています。
<4月> 中部電力・北陸電力・関西電力・中国電力・四国電力
<5~6月> 九州電力
<6月> 北海道電力・東北電力・東京電力・沖縄電力
2019年問題の解決策を探るだけでなく、今後の再生可能エネルギーの活用策を考える上でも、大手電力会社が打ち出す買取メニューは要チェックです!