蓄電池コラム

住宅用太陽光発電システムの将来の姿

公開日:2018.9.17 / カテゴリ:蓄電池

少しずつ増加しているHEMS導入家庭

HEMSを導入する家庭が少しずつ増えており、今後ますますその傾向は強くなっていくと見られています。
導入することによって自宅のエネルギーの制御を効率よく行えるようになるため、地球に優しいエコと家計の出費を減らす節約の両面を持っていることが特徴です。
これまで企業や商業施設などのビルで導入が進んでおり、成功の実績が数多く挙がり始めています。

HEMSは建物にさまざまなセンサーを取り付け、エネルギーの消費状況や空調などの設備の運転状況を把握することが基本的な仕組みです。

それらを用いて得られたデータを分析することで、無駄がない設備の運用を目指しています。従来よりはるかに少ない電力やガスなどで、同程度以上の効果を得られることになるのです。

ただし、これだけではあくまでも省エネにすぎません。エネルギーを創造する仕組みを備えることで、はじめてエコや節約の効果が大きく現れることになります。そこで注目されているのが日光であり、住宅用の太陽光発電システムも積極的に開発が行われています。

従来のインフラに頼らない自家消費を求める家庭が増えている

将来的には太陽光発電システムの普及によって、自家消費の割合が増えていくのは間違いありません。震災などの影響によって、従来のインフラに頼らない自家消費を求める家庭が増えていることも関係しています。

しかし、すぐに急激な普及に繋がるとは限りません。その原因は複数ありますが、設備面の課題が多いことも見逃せないポイントです。たとえば太陽光発電を行った場合、リアルタイムで消費するだけでなく夜間用に残しておくのが一般的です。

ところが蓄電池の容量が少ないと、十分な電力を確保しておくことはできません。安くなったとはいえまだ高価であることには変わりがありませんし、条件によっては劣化しやすくなるといった課題もあります。

さらに太陽光パネルのメンテナスが必要であることも、多くの人が懸念する課題となっています。散水によって表面を自動洗浄する機能を搭載している製品もありますが、業者によるメンテナンスが不要ということはありません。

建築の段階でHEMSを取り入れる住宅が増加する将来においては、少なくともこの2点が改善された姿になっている可能性が高いです。劣化しにくくて十分な電力をストックしておくことが可能な蓄電池が、安価で販売されるようになると普及の大きな後押しになるでしょう。故障の予測や清掃などを自動で行える仕組みが備わっていると、メンテナンスの頻度を大きく下げられるので導入のハードルが下がります。

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