蓄電池コラム

蓄電池のメリットに目を向ける人が増加中?!

公開日:2019.2.8 / カテゴリ:蓄電池

株式会社グッドフェローズがこのほど、蓄電池一括見積もりサイト“タイナビ蓄電池”のユーザー150人を対象に行った「タイナビ蓄電池の利用に関するアンケート調査」の結果によると、蓄電池の導入を検討した理由について全体の46%が『太陽光発電の固定価格買取期間が終了するため」と回答したということです。

導入検討者の理由約5割が卒FIT

タイナビ蓄電池は、2014年に業界最大級の蓄電池一括見積サイトして開設されたものです。
同サイトの利用者数が、20189月以降、例年の月間平均と比較して2倍以上に急増したといいます。
そこで、次世代エネルギー業界のシンクタンク「タイナビ総研」は、蓄電池の導入検討者が増加している背景を調査しました。

「タイナビ蓄電池の利用に関するアンケート調査結果」(株式会社グッドフェローズのプレスリリース資料より)

蓄電池の導入を検討した理由に関する調査結果は、下記の通りです。

①太陽光発電のFIT期間が終了するため(全体の46%)
②訪問販売が来たため(同11%)
③地震や台風などの災害で不安を感じたため(同10%)
④施工会社から話を聞いたため(同2%)
⑤興味があったため(同4%)
⑥補助金が利用できるため(同2%)
⑦太陽光発電を導入予定のため(同2%)
⑧省エネのため(同1%)
⑨その他(同22%)

太陽光発電を設置している人の導入検討理由は?

さらに、太陽光発電を設置している人と設置していない人の蓄電池の検討理由を比較!

まず、太陽光発電を設置している人が蓄電池を検討する理由は、下記のような順番で回答が多かったようです。

①太陽光発電の FIT 期間が終了する ため(全体の53%)
②訪問販売が来たため(同11%)
③地震や台風などの災害で不安を感じたため(同6%

家庭の太陽光発電で発電した電気の固定価格買取制度(FIT制度)が、201911月以降、順次満了時期を迎えます。
経済産業省によると、その件数は 2019 年だけで 55 万件以上にのぼり、その後毎年 20 万件ずつ増えていくと想定されています。
FIT 期間満了後の対応策として、経済産業省は「蓄電池などと組み合わせて自家消費する」ことを提案しています。

今回の調査結果からも、太陽光発電を設置している人が 1年後に迎え る FIT 期間の満了を前に、発電した電気の使い道を模索していることが分かり、国の施策に対す る影響を受けていることが見て取れます。

太陽光発電を設置していない人の導入検討理由は?

一方、太陽光発電を設置していない人が蓄電池を検討する理由は、下記のような順番で回答が多かったようです。

①地震や台風などの災害で不安を感じた ため(同37%
②太陽光発電を導入予定のため(同16%

昨年96日に北海道胆振地方で発生した地震後、北海道全体で“ブラックアウト”と呼ばれる大 規模な停電が発生しました。続く930日には、台風 24 号の影響により静岡県を中心とする中部電力管内5県で停電が発生し、全面復旧まで6日間を要しました。

IT 化が進んだ昨今、電力は照明としてだけではなく、生活必需品となったパソコンやスマートフォンで災害情報を収集したり、安否確認を行うためにも、災害現場で欠かせないものとなっています。

こういった背景から、太陽光発電を設置していない人の約4割が、『災害への備え』として蓄電池を検討していることが、今回の調査結果より読み取れます。

さらに「非常用電源としての利用に期待し ていますか」という質問に対して、回答者の78%が『期待している』と回答しました。

中には、「北海道地震で停電があったから」(北海道/K.M さん)や「停電が起きた際にあったらいいなと思ったから 」(静岡県/H.M さん)と、実際に停電を経験したことが検討のきっかけになった人もいたということです。

これらの回答からも、株式会社グッドフェローズは「9月に発生した相次ぐ停電を機に、災害大国と呼ばれる日本における防災対策の一つとして、電力確保の重要性が再認識できる」としています。

調査結果から分かることは、「自家消費」と「防災対策」の2つの観点から蓄電池導入を検討している人が増加傾向にあるということです!

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